昨年末、自宅近くにお住まいの建築家出江寛先生のご自宅アパートを拝見させていただけました。「閑寛居」と名づけられたその住まいは新建築の紙面で記憶に刻んであったように、大阪市内の喧騒の中にあって異次元のような静けさと設えをもった佇まいでありました。ディテールにも興味深いところが多く改めて先生の作家魂と絶えぬ創作意欲に感服するばかりでした。
障子の下の明かり取りからも見えるところには植物を配置されています。

テラスの木製建具には色ガラスがモンドリアンの抽象画のようにはめ込まれています。